いつもと同じラフィとの帰り道。
 下駄箱を出ると、冷たい風が肌を刺すようだった。
 マフラーで顔が半分隠れているラフィは、空気の冷たさと痛さに体を少し縮こめていた。
 呼吸するたびに白くなる息の俺と、風がふくたびに手をこすり合わせているラフィ。
 ラフィの赤くなった鼻の頭と手が申し訳ない。
 手を握ろうかと手を伸ばしてみるけれど、冷たくなった俺の手ではなんら意味がないかもしれない。
 けれど、他人の手と手を合わせたら、自分の本当の体温がわかるうえ、より温まりやすくなるのだと、聞いたことがある。
 勇気を出してラフィの指先に触れようと思った瞬間、バチリと電気が走った。
 冬だから、空気が乾燥しているのは当たり前だと何故気付かなかったんだ。
 ぽかんとした顔で手を押さえているラフィと、本当に申し訳なくなって謝り続ける俺との差が、なんだか笑えた。
 それはまるで、お前にはこの女は相応しくないといわれた境界線のように 感じたんだ。




あなたの心に





ライトニング☆

(後でラフィから手を繋ごうと言われたときは、静電気なんて起きなかったのに!