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多分いきなりはハッピーーーー☆エンド☆☆なお話かもしれなくなくなくないかもしれない。 「おれはリンのことすき。だから、リンもおれをすきでいて。それで、もっとおれのことすきになって」 静かな放課後の教室で、私がスクールバッグに教科書やペン入れをがさごそと詰め込んでいる隣で、セネルが爆弾発言をしてくれた。私の小さい脳みそが、ぴしりと音を立てて止まってしまったような感じがした。言葉の意味を、ゆっくりと確認していったら、変に顔があっつくなって、あっつくなって、あっつくなって、変な感じがした。(ぶん殴られて、目の前がチカチカして、息がまともにできなくなるような) 「、え、う」 バッグにものを詰め込む動作をやめて、スカートを握り締めてうつむく。視線だけをセネルにやると、真剣な顔が、瞳が、私を貫いた。私はずっと、この言葉を待っていたのかもしれない。何ももっていない私を、求めてくれる人を。 口をわなわなさせていると、セネルの方から口を開いたものだから、余計にびっくりした。 「一方的だって、解ってるけど、お前が俺のこと嫌いでも、俺はリンの事が好きなんだ」 頬に熱が集まっていくのと同時に、瞼も熱くなった。あつくて、あつくて、涙が零れた。どうすればいいんだろう。何て答えればいいの。けれど、口を開く前に、首を勝手にこくこくと頷かせていた馬鹿な私がいた。(それと、小さくうん、うん、としか言えていなくて、もどかしい)私がひとしきり勝手に頷かせた後、しばらくの沈黙が流れて、私の鼻をすする音だけが教室内に響いて恥ずかしかった。 「それ、肯定って受け取って、いいのか」 いいんだよな、そう半分強引に言ったセネルに、もう一度黙って頷くと、体がへんな重力に引き寄せられた。椅子が乱暴に倒れる音と、腕や背中にあたる温もり。ああ私は今、セネルに抱きしめられているんだ。抱きしめられるのなんて、何年ぶりだろう。今は拒絶なんかよりも、不思議と浮き立った気持ちの方が強くて、素直にセネルの胸に顔を押し付けて甘えてみた。 「夢じゃないよな!おれも、もっともっとリンのこと、好きになるから!」 「う、うん」 そう言った彼は、私の手を取って、くるりと回った。教室の机達も、共にダンスを踊るように。ちらりと盗み見たセネルの笑顔は、放課後の夕日よりも輝いていた。そしてセネルは私をぱっと解放して、私の机の上にあったスクールバッグを乱暴に掴み取って一緒に帰ろうと私に手を差し出した。私はその手に、自らの手を重ねて。 (その日の夜、ご機嫌にいい夢を見ていたセネルの部屋が水没したらしいですよ奥さん\(^o^)/オワタ) ftp.chobi.net 1468 Love you from the bottom of my heart |